紀要 「グリーフケア」 各号目次

紀要 「グリーフケア」 創刊号 ~ 第12号

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紀要「グリーフケア」創刊号 2012年

巻頭言
日野原 重明

グリーフケア研究所の創設経緯とあゆみ
高木 慶子

<論文>

沈黙をともに聴く -グリーフケアと言葉の哲学-
崎川 修

心理診療学からみたグリーフケアについて
倉戸 由紀子

人材養成の理念と方法 -現象学的ケア教育の試み-
伊藤 高章

<座談会>

グリーフケア -西と東をつなぐ-
高木 慶子
大塚 晃
倉戸 ヨシヤ
島薗 進
司会:大橋 容一郎

グリーフケアの課題と未来
カール・ベッカー
戸松 義晴
司会:浅見 昇吾

紀要「グリーフケア」第2号 2013年

巻頭言
島薗 進

<論文>

ケア社会の基本原理を考える -社会思想の観点から-
大橋 容一郎

グリーフを生きる人々へのケアのありかた -看護の立場から-
山崎 智子
浅野 美知恵

魂の在り処 -グリーフケアと対話の哲学-
崎川 修

日本におけるスピリチュアルケア提供者に求められる資質
山本 佳世子

<座談会>

グリーフケアと宗教
島薗 進
高木 慶子
司会:伊藤 高章

<研究ノート>

生活場面における《場》を通してのスピリチュアルケア-あるシェアハウスで起こっていること-
名賀 知子

病を抱えながら生きる高齢者の思い-滋賀県高島市の高齢者の事例から-
中村 昭美

<書評>

安らかに死ぬことの困難さ -Gian Domenico borasio, Über das Sterben (C.H.Beck, 2011) に寄せて-
浅見 昇吾

紀要「グリーフケア」第3号 2014年

巻頭言
高木 慶子

<講演>

カトリックのスピリチュアリティ-ローマ・カトリック教会の「霊性(spiritualitas)」の特徴-
川中 仁

<論文>

グリーフケアと仏教の再構築
井上 ウィマラ

我が国における子どものグリーフケアサポートの変遷と課題
高橋 聡美
川井田 恭子
佐藤 利憲
西田 正弘

マンガを通して見る東日本大震災による喪失と再生の語り
山本 佳世子

<座談会>

臨床宗教教育と人材育成の展望
鈴木 岩弓
谷山 洋三
鍋島 直樹
トマス・ヘイスティングス
島薗 進
高木 慶子
伊藤 高章
高山 貞美

<研究ノート>

自閉症スペクトラム障害児を育てる母親の喪失と悲嘆(グリーフ)に関する考察-自らの人生を主体として生きることを取り戻す-
田中 まひる

<書評論文>

「よい」医療とはなにか -医学概論という提案-
葛西 賢太

<書籍紹介>

大河内大博著『今、この身で生きる』
伊藤 高章

紀要「グリーフケア」第4号 2015年

巻頭言
島薗 進

<論文>

グリーフケアのために -臨床哲学からのアプローチ-
浜渦 辰二

キリシタンの悲嘆 -キリシタン史における悲嘆の諸相-
五野井 隆史

ホスピスに携わった看護師のスピリチュアルペイン
西山 悦子
脇 幸子

怨みと悲しみを超える道 -パリのテロで妻を亡くしたレリスさんの手紙とヒロシマ原爆被爆者の願いに学ぶ-
鍋島 直樹

かなしみの内なる癒し
丹木 博一

日蓮の求道期における死生観
森 清顕

<報告>

臨床現場からの報告
瀬良 信勝

<書評>

坂井祐円著『仏教からケアを考える』
島薗 進

井藤美由紀著『いかに死を受け止めたか -終末期がん患者を支えた家族たち-』
土居 由美

紀要「グリーフケア」第5号 2016年

巻頭言
大橋 容一郎

<論文>

死生学とスピリチュアルケア -宗教者・ケア従事者・研究者の役割-
鎌田 東二

慢性頭痛への無理解が引き起こす種々悲嘆と脳過敏症候群
清水 俊彦

断続する運動機能喪失と悲しみのケア -ある筋ジストロフィー病棟に生じていた患者に寄り添うしくみ-
菊池 麻由美

心理学と擬似スピリチュアリティ -伝統学派による批判的考察を手がかりとして(前編)-
新田 智通

教育現場における「死生観の育成支援」が果たす役割<br> 加藤 理絵

苦しみの認知からの逃避と認識をめぐる責任 -ケアの認識論に向けて-
早川 正祐

<研究ノート>

野口体操にもとづくグリーフケア -ほぐす、つながる、つくる-
西尾 温文

ペリネイタルロスを経験した母親の次の妊娠・出産時に求めるケア -インタビュー調査を通して見えてきたもの-
丹波 千尋

人の終末における「質」に関する一考察 -QQLを手がかりとして-
森川 和珠

<報告>

フィンドホーン体験記 -「スピリチュアリティ」中心の生活を通じて-
榎本 香織

<書評>

エドワード・カンダ著『ソーシャルワークにおけるスピリチュアリティとは何か 人間の根源性にもとづく援助の核心』
大塚 晃

島薗進著『宗教を物語でほどく アンデルセンから遠藤周作へ』
松田 真理子

鎌田東二企画・編集『講座スピリチュアル学』全7巻
井上 ウィマラ

ベッセル・ヴァン・デア・コーク著『身体はトラウマを記憶する ~脳・心・体のつながりと回復のための手法~』
崎川 修

紀要「グリーフケア」第6号 2017年

巻頭言
浜渦 辰二

<論文>

グリーフケアと過越の神秘 -聖土曜日からの試論-
寺尾 寿芳

心理学と擬似スピリチュアリティ -伝統学派による批判的考察を手がかりとして(中編)
新田 智通

大学生のグリーフケアに纏わる経験と援助要請スタイルの関連性 -教育現場におけるグリーフケアの発展を目指して-
加藤 理絵

ケアと身体性 -ソマティック教育(内側から捉える身体)の実践から考える-
吉田 美和子

国内の臨床におけるスピリチュアルケアに向けて -「意味」と「価値」「多様性と会話」を軸として-
土居 由美

スピリチュアルケアと倫理
林 貴啓

アンリ・エランベルジェの「創造の病い」概念について -グリーフケアの観点から-
秋丸 知貴

<研究ノート>

「山谷におけるスピリチュアルケア」 -特定非営利法人訪問看護ステーションコスモスの実践より-
大島 泰江

<書評>

森田伸子『子どもと哲学を -問いから希望へ』
寺田 俊郎

奥野修司『魂でもいいから、そばにいて -3.11後の霊体験を聞く』
高橋 原

株本千鶴著『ホスピスで死にゆくということ 日韓比較からみる医療化現象』
榎本 香織

紀要「グリーフケア」第7号 2018年

巻頭言
西山 悦子

<論文>

ケアとエクササイズ -「生き方としての哲学」と「精神修養」の伝統から-
鈴木 伸国

自助会の先祖から学ぶ 断酒自助会Alcoholics Anonymousから受け継ぎ得る「伝統」
葛 西 賢 太

心理学と擬似スピリチュアリティ -伝統学派による批判的考察を手がかりとして-(後編)
新田 智道

死の不安を抱える人に向き合う -がん医療の現場から
和田 信

グリーフケアとミュージック・サナトロジー
里村 生英

<研究ノート>

食といのち ~生きるということ~
小野 裕美

<書評>

窪寺俊之『スピリチュアルケア研究-基礎の構築から実践へ』
鎌田 東二

鎌田東二編
『身心変容技法シリーズ① 身心変容の科学~瞑想の科学』
『身心変容技法シリーズ② 身心変容のワザ~技法と伝承』

鶴岡 賀雄

谷山洋三『医療者と宗教者のためのスピリチュアルケア -臨床宗教師の視点から』
稲葉 俊郎

紀要「グリーフケア」第8号 2019年

巻頭言
横山 恭子

<論文>

『源氏物語』における悲嘆 -光源氏の悲嘆を中心に-
韓 正美

青空が癒す -チベットのグリーフケア-
永沢 哲

グリーフケアにおける葬送儀礼の意義 -儀式従事者からみた実践例報告のための視点-
佐久間 庸和

キリスト教人間学 -牧会学と臨床牧会教育(CPE)の視座から見えてくるもの-
大柴 譲治

臨床スピリチュアケアを定義する、グリーフケアを可視化する
水嶋 章郎、水嶋 しのぶ、奥野 滋子

スピリチュアルケアを基盤とした現象学的看護倫理教育の試み
平山 惠美子

<研究ノート>

「お空の天使パパ&ママ会」の実践活動 -周産期喪失体験者の多様なペイン-
石井 慶子

生活基盤を喪失した母子世帯への支援とスピリチュアルケア
向 寿子

ケア基盤の実践と継続のためのコミュニティづくり -受講生・修了生へのアンケート調査から見えてきたもの-
小林 正昭

<報告>

イラン・イスラーム共和国の緩和ケアセミナーとスピリチュアルケア
葛西 賢太

「なにもしない」をする -日本とイランの訪問診察風景の比較から見たスピリチュアルケア試論-
井口 真紀子

イランのスピリチュアルケアの現状
細谷 幸子

<書評>

東畑開人『居るのはつらいよ ケアとセラピーについての覚書』
酒井 陽介

金子 昭『現代における宗教批判の克服学 —人間と宗教についての思想的探究』
鎌田 東二

ダルク編『回復する依存者たち -その実践と多様な回復支援』
葛西 賢太

紀要「グリーフケア」第9号 2020年

巻頭言
髙木 慶子

<論文>

現代医学から患者中心の医療、全人的医療への移行
加藤 眞三

刷新を続けるカトリック教会の教え -カテケージス指導指針2020、その特徴-
原 敬子

スピリチュアルケアにおける〈ケア資源〉の活用 -「無力の自覚」を手がかりとして-
谷山 洋三、井川 裕覚

ジークムント・フロイトの「喪の仕事」概念について -その問題と可能性-
秋丸 知貴

スピリチュアルケアに接合するグリーフケアの固有性を巡って
土居 由美

<研究ノート>

悲嘆の回復に活かすマインドフルネスとセルフコンパッション -実体験と事例の考察から見えてきた新しい悲嘆への取り組み方-
木村 直子

配偶者との死別後、周囲の人々との関わりの中で起きた独居高齢者の心のありようについての検討 -ある独居高齢者のそばに身をおいて-
柴田 りさ

「虐待被害を経験した大人の茶話会 お話カフェゆもりな」の実践活動 -グリーフケアのない家庭で育つということ-
加納 由絵

<書評>

﨑川 修『他者と沈黙 -ウィトゲンシュタインからケアの哲学へ』
鈴木 伸国

中井 珠惠『緩和ケアにおけるスピリチュアルケア入門 -ファウラーの信仰発達理論を手がかりに-』
中島 義美

金田 諦應著『人の心を動かす傾聴のコツ -話を「否定せず、遮らず、拒まず」-』
篠田 美香

<書評論文>

「あわいの世界」を生きる
榎本 香織

紀要「グリーフケア」第10号 2021年

巻頭言
島薗 進

<論文>

スピリチュアルケアと芸術 -グリーフケア研究所人材養成講座での授業を振り返りつつ-
鎌田 東二

吸うスピリチュアリティSpirituality Inhale と吐くスピリチュアリティ Spirituality Exhale
伊藤 高章

死者倫理の基礎づけを展望する -「下からの死者倫理」の意義と問題点-
佐藤 啓介

Margaret Newmanの拡張する意識としての健康の理論がひらくグリーフケア
三次 真理

アルコホーリクス・アノニマスはなぜ神を必要とするのか -グレゴリー・ベイトソンとアーネスト・カーツの論に関する比較と考察-
清水 由紀子

<研究ノート>

東日本大震災における高齢被災者の「心のケア」実践と学び
松下 やえ子

<書評>

エリザベス・キューブラー=ロス『死ぬ瞬間 -死とその過程について-』
浜渦 辰二

アーネスト・カーツ著、葛西賢太・岡崎直人・菅仁美訳 『アルコホーリクス・アノニマスの歴史 酒を手ばなした人びとをむすぶ』
野口 裕二

西平 直『ライフサイクルの哲学』
寺尾 寿芳

<書評論文>

島薗進・鎌田東二・佐久間庸和共著 『グリーフケアの時代』を巡る考察
秋丸 知貴

紀要「グリーフケア」第11号 2022年

巻頭言
山岡 三治

〈論文〉

医療におけるスピリチュアルケアの源流となった三人
浜渦 辰二

ヘンリ・ナウエンと人のこころ―キリスト教的霊性におけるこころの不穏の生き方―
酒井 陽介

ケアする人はなぜ自信を失いやすいか―グリーフケアにおける傾聴の負担について―
西平 直

ポジティブ心理学からの死生観育成支援の再考―動物看護学生を対象としたプログラム実践の試み―
加藤 理絵

〈研究ノート〉

葬儀社によるグリーフケア―「ひだまりの会」の軌跡と、オンライン遺族会の意義―
安西 涼子

周産期喪失を体験した親の悲嘆について―親の内側にある悲嘆と親の外側から見た悲嘆について―
川島 恭子

〈書評〉

高橋原・堀江宗正 『死者の力――津波被災地「霊的体験」の死生学』
佐藤 啓介

リタ・シャロン、サヤンタニ・ダスグプタ、ネリー・ハーマン、クレッグ・アーバイン、
エリック・R・マーカス、エドガー・リベラ=コロン、ダニエル・スペンサー、マウラ・
スピーゲル著 『ナラティブ・メディスンの原理と実践』

葛西 賢太

紀要「グリーフケア」第12号 2023年

巻頭言
西平 直

〈論文〉

日本におけるスピリチュアルケアと倫理-自由でゆたかなケアを生かす倫理的フレーム-
大村 哲夫

神道は自殺をどのように位置づけてきたのか-古事記から考える-
篠田 美香

悲嘆の診断基準をめぐる論争-DSM-5テキスト改訂版とその批判について-
粟津 賢太

情動調律の失敗の上に積み重ねられた外傷体験-Emmy von N. 夫人のケース-
横山 恭子

〈研究ノート〉

聞き書きボランティアの経験から-ケアを体感する-
久野 佐和

緩和ケア病棟における食を通じたグリーフケア-多職種で取り組んだ「最期の一口」-
甲斐 千穂、大島 理子

〈書評〉

陳宣聿著 『「水子供養」の日台比較研究――死者救済儀礼の創造と再構築』
橋迫 瑞穂

杉岡良彦著 『共苦する人間: 医学哲学から宗教と医学を考える』
加藤 眞三