ご挨拶

上智大学グリーフケア研究所長 山岡 三治

上智大学グリーフケア研究所長 山岡 三治

親しい人との別れはだれにとっても悲しいことですが、当事者にとっては他の人となかなか共有できない特別に重い経験です。しかし悲嘆をもたらした出来事に向かい合う姿勢によって、人生もまた次第に変容し、人生の深い理解に導かれることがたくさんあります。

古来、多くの哲学や宗教が悲嘆にある人への答えを用意してきましたが、現代人は一方で膨大な情報や生活の多忙さにかまけてわきにおいてしまっていたり、消化できなかったりしていたりしますが、他方で現代人はより納得できる答えを求めれていることも事実です。その答えをそれぞれが獲得するためには、哲学、宗教、心理学を学びながら、悲嘆にある人のケアに実際に従事して、よく聴き、ともにすごす経験を含めた全体的な学びが必要です。

グリーフケア研究所はその学びのための「場」を提供しています。その学びはそれぞれの人の経験全体に関わりますから、忍耐が求められるでしょう。しかしそれらにじっくりと取り組むことによって、自分の人生も深まり豊かになることが過去の卒業生からも報告されています。

人生の学びの場である上智大学グリーフケア研究所はそのために多くの方々の助けとなれば幸いと思っております。